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視察調査

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  25日(月)~27日(水)、北海道の稚内・札幌へ視察調査に出向いて来ました。 写真を差し込んで視察報告を行いたかったのですが、システムの不調なのかどうか定かでありませんが、うまく差し込みができないので、今回は写真抜きで概要だけ報告させて頂きます。

視察1日目
 小松空港から羽田経由で稚内へ向かいました。羽田~稚内の便は、夏休み期間中という事もあり家族連れが多く、ほぼ満席でした。何時もの事ですが、昼食は羽田空港の乗り継ぎの待ち時間を利用して、空弁を慌ただしく掻き込みました。(空弁は量が少ない??ので2個を5分で完食)
 ほぼ定刻通り日本最北端の稚内空港に到着し、車で「稚内メガソーラ発電所」へ直行。到着後先ず管理棟で設備の概要について説明を受け、その後太陽光パネルが設置されている現場で質疑応答を行いました。さすが「メガソーラ」と言うだけあって、14ha(東京ドーム約3個分)の敷地内に、28500枚のパネルが地上から1~2mの高さに30~45度という角度で設置されており、最大出力は5000kw(一般家庭約1700世帯に相当)を誇ります。
 そもそもこの施設は、太陽光発電には不向きな地域においての太陽光発電システムの実用化に向けた実証研究を目的として設置されたものです。その為、昨年の売電で得た収入は約5000万円で、当初の施設設置費用は約70億円との事。但し、施設設置費には、独立行政法人NEDOの実証研究費用(現在は研究が終了しています)が含まれているとの事です。
 今年度中にもNEDOからこの研究内容についての報告があるようで、その内容に注目したいと思います。

視察2日目
 午前中は、世界で風力発電や太陽光発電を展開している「ユーラスエナジーグループ」が運営する「宗谷岬ウィンドファーム発電所」を訪れました。ここには1000KWの風力発電機が57基(一般家庭約48000世帯分に相当)が設置されており、出雲風力発電所に次ぐ大規模な風力発電所です。そして、売電単価は約4,5円/kwで、その総事業費は約120億円ですから、当然採算性は度外視されており、事業の大きな目的は二酸化炭素の排出量削減にあります。
 驚く事に、この「ユーラスエナジーグループ」は、国内外で約200万kw(原子力発電所約2基分)の風力発電設備を有しています。そして更に驚いたのは、この「ユーラスエナジーグル-プ」の最大株主は東京電力で、60%の株を保有しているという事です・・・・。

 午後からは、車で一時間半ほど南下して「幌延深地層研究センター」へ視察に出向きました。
 今後我が国のエネルギー政策が「脱原発」や「卒原発」に舵を切る事になっても、使用済み燃料等の高レベル放射性廃棄物の最終処分対策は決して疎かにはできず、避けて通れない最大の課題とも言えます。特に日本一の原発立地県の本県には、多くの使用中の燃料や使用済み燃料が各原発に装填・保管されており、深刻な課題です。
 この施設では、作業着(つなぎ服)に着替えて地下140mにある調査坑道の視察を行いました。説明によると、地下300m以下の地層に埋められた高レベル放射性廃棄物が、1000年もの間地下水と接触せず、その後約7万年かけて安全にゆっくり溶けるようにするための研究を行っているとの事ですが、1000年~7万年という時間軸は私には想像できません・・・・。
 その後、広大な北海道の地を眺めながら、車・飛行機・電車と乗り継いで、夜7時半頃に札幌市内のホテルに到着。

視察3日目
 札幌市内の北海道合同庁舎内の経産省の出先機関である北海道経済産業局エネルギー対策課にお邪魔し、
*北海道におけるエネルギー消費構造
*北海道内の新エネ導入状況
*省エネ・新エネ導入拡大に向けた取り組み
 についてヒアリング調査を実施しました。
日本のエネルギー政策は、
1970年~ 安定供給
1990年~ 安定供給+経済性
2000年~ 安定供給+経済性+環境適合
 と変遷を経てきた事は言うまでもなく、昨年6月に改訂された国の「エネルギー基本計画」では、上記の3要素のベストミックスである「原子力」の導入拡大が明記されていました。しかしながら、福島第一原発事故発生後は、「安全性の確保」が成り立たなければ「3要素のベストミックス」も成り立たない、つまり、「安全性の確保」は「3要素のベストミックス」の必要条件である事を再認識しなければならないと思います。
 だからこそ、福島第一原発事故の検証から得られた知見を反映した「新たな安全基準」を国が示し、そして、それに事業者が対応するまでは、県内原発の再起動を認めないとする西川知事の姿勢に、私も県議会も同調しているのです。

 以上視察調査の概要報告でした。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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