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事業仕分けを通して見えてきたこと

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現在も政治スクール委員として参加させて頂いております。

《第5期》第2回NSP民主党奈良政治スクールでは、長浜まちづくり株式会社タウンマネージャーの山内敬 氏をお迎えし、事業仕分けを通して見えてきたこと(what isi it for?)を講演いただきました。

山内氏は早稲田政経学部卒業後、日経新聞社、アメリカ遊学を経て一部上場流通関係で開発や店舗開発部長を歴任し、ふるさと滋賀県高島町議・高島町長選挙挑戦・合併後高島市議、その後高島市副市長、現在株式会社黒壁の執行役員をされておられます。

また、2009年8月自民党無駄撲滅チームの仕分け、2009年11月民主党第1回事業仕分け(第3ワーキンググループ)、2010年11月民主党第3回再事業仕分け、2011年3月民主党第4回規制・制度仕分けに参加されておられます。

平成の大合併の中、6人の町長→1人の市長。12人の助役・収入役→1人の助役。78人の議員→30人の市会議員。平成17年1月1日から約3億5,000万円の削減。1,000人近くの職員人件費は市税収入よりも多い中数々の行政改革を進められてきました。

6つの町で広域一部事務組合病院を持っていて毎年5億円の赤字補填をしていた公立病院では250人の看護師さんが働いておられたそうですが、平成19年5月に新しい看護婦長さんを大阪からスカウトされ一週間で病院が変わられたそうです。

合併後は300億円の一般会計の市役所の仕事となられたわけですが、①民間の当たり前が通じる行政経営②市役所は地域最大のサービス産業として目指され奮闘されました。

職員の方は真面目であるが、決まった枠の中でしか出来ない所がある、ところから民間企業の経験を活かされ、平成17年11月構想日本の加藤さんをお迎えし事業仕分けを実施され、一般会計の予算編成では300億→262億→241億と3年度にわたって結果を出されました。

しかし、結果は予算編成以外で、職員のみなさんの意識が変わった事が大きな成果であったと。

では、今の国でなぜ事業仕分けなのか?①人口減少社会②財政赤字の拡大③震災後の日本と言う大きなキーワードがあります。しかしながら、局長クラスのほとんどが無駄を認めない現実があります。

国の事業仕分けに参加して感じたこと課題は①第1回H21.11では効果不明確・重複・ピンハネ・過大施設事業・現場との距離、規制・制度の壁、独法・公益法人の有り方②H22.11再仕分け(第2回H22.3独法・公益法人対象)看板つけ換え・強制力(決定権)なし、*省内事業レビュースタート③第4回H23.3規制・制度仕分けでは核心には触れず。省益より国益を。と、

これからの政治に求められるものは①安心してお金を使える環境(仕組みづくり)②日本人としての誇りと自信が持てる国家観の樹立

リーダーの条件とは胆力・覚悟と気概①己を捨ててかかる。②鳥の眼で俯瞰して物事を見る。③私心なし。④「 狂 」の精神⑤素朴なやさしさと気魄。

終わりに頂いた言葉は、 観・聴・語    ○杭も出過ぎりゃ打たれまい○悪しきとて唯一筋に棄つるなよ 渋柿を見よ 甘柿となる

高島市では現在栃の木を中国に輸出すべく規制緩和等の取り組みをされておられるとの事でした。発想を豊かに持ってまちづくり、くにづくりをしなければならないと思います。


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