平成23年度吉野警察署少年補導員協会総会に出席しました。表彰伝達・署長挨拶のあと第1号議案・平成22年度事業報告、第2号議案・平成23年度事業計画(案)が審議されいずれも承認されました。
例年の講演では~生駒警察署少年補導員協会女性部~さんのオリジナル紙芝居を使っての被害防止活動についてご紹介いただきました。とてもすばらしい取組事例でした。
奈良県少年補導員協会連合会 平成23年度総会決議
国のまほろばであるこの奈良の地において、非行防止と保護を通じて少年の健全育成を図ることを目的とする「奈良県少年補導に関する条例」が施行され5年が経過し、その間、同条例に基づき県民一丸となった少年補導、健全育成啓発活動を協力に推進した結果、不良行為少年の補導人員は年々減少をみている。
しかしながら、路上強盗や集団暴行事件など社会の耳目を集める事件の発生が後を絶たず、また児童虐待、児童ポルノ事件等に係る被害が増加するなど、少年を取り巻く現状は、非行および保護の両面において、依然として予断を許さない状況である。
こうした状況の背景には、少年自身の規範意識の低下やコミュニケーション能力の不足、少年の規範意識の熟成を担ってきた家庭や地域社会の教育機能の低下があり、さらに、少年がともすれば自分の居場所を見出せず、孤立し、あるいは疎外感を抱いているという現状がある。
このため、少年の規範意識の向上や社会との絆の強化を一層図る必要があることから、問題を抱えた少年の立ち直りを支援し、再び非行に走ることを防止するとともに、積極的な声がけ、ふれあい活動などによって、大人が厳しくも温かい目で少年を見守っていることを実感できるようにするなど、非行少年を生まない社会づくりに取り組むことが求められている。
われわれ奈良県の少年補導員は、こうした現実を直視した上で「地域の少年は、地域で守り、育てる」との強い自覚と深い愛情をもって、率先して地域の核となり、また、関係機関・団体や地域住民との連携協力を密にして、奈良県の次代を担う少年の非行防止と健全育成の実現に向けて、地域に根ざした活動に幅広く取り組んでいくことを、ここに決議する。