民主党奈良県連「自主勉強会」に参加しました。今回は今尾文昭氏(奈良県立橿原考古学研究所附属博物館学芸課)をお招きし「陵墓問題」をテーマにご講演いただきました。
陵墓とは、固有財産たる皇室用財産として宮内庁により管理され、文化財保護法上の埋蔵文化財としての性格がある。
天皇陵古墳の現況では、日本列島古墳のベスト50、真偽、たとえば西塚古墳の場合の紹介や学史について
記紀系譜と天皇陵古墳、たとえば「神八井耳命墓ー律令国家が指向した「陵墓観」、たとえば神功皇后陵ー明治国家が簒奪した「在地」との有意な関係
21世紀の学知と陵墓では、文化財としての活用(「秘匿」からの脱却)、学的評価にもとづく文化財としての顕彰、宮内庁管理の現実との整合性、「皇室典範」の議論
と多岐にわたりましたが、奈良県にとっての大きな財産である陵墓をどのようにするのか?また、後世にどのように残していくのかは活用も含め大きな問題である。