ある日新聞を読んでいましたら、あれ?知ってる人!と思い読みました。
全文は、
台風12号は、記録的な大雨で濁流が渦巻き、吉野地方の河川は危険水位をオーバーして、殺気さえ感じる大水となりました。当地域は人的被害がありませんでしたが、被害に遭われた方々には心からお見舞いを申し上げます。
さて、私たちは地域の友人タエちゃんの慰労の会を計画しております。タエちゃんは当年74歳。雨の日も小雪がちらつく寒い冬も夜も明けない午前4時すぎから、20年間、新聞配達をされました。主婦であり、要職を持つご主人、ご子息らご家族の皆さんのご協力が支えでした。「長きにわたって新聞配達を続けさせてもらった」と謙虚に言われます。
「まだ体力もあるいま、事故のないうちに辞めることができた」と彼女はあっけらかんと言いますが、ご苦労も多くなかなかできるものではありません。都会のように家の軒が続き、マンション群であれば、効率よく配達が進みます。しかし、この地域は田舎道を行き、田んぼのあぜに入ったり、山すその一軒家もあります。「いのししや、おさるさんとも会うよ」(笑)ということも。
私だったらと、つい考えてしまいます。彼女曰(いわ)く「多くの徳をいただいた」と。
妹背山や妹山の樹海の早朝霧深い風景、早朝の神社や寺院に毎日手をあわせる幸せ。四季折々の鳥の鳴き声、あぜ道に咲く草花・・・家々のご家族やお一人の高齢者が住まれる家に、今日も元気で暮らせるようにと祈り「おはようございます」から始まる一日は、とっても幸せだったそうです。
(吉野町・74歳)
わたしは、手前味噌ながらこの投稿を読んで朝早くから涙しました。母が多くの方に支えられながら今も元気でいてくれていることを感謝しています。大切な友人の方々と共にこれからも良い人生を送って頂きたいと心より願います。「親孝行したいときに親は無し」。と言う諺がありますが、そのようにならないよう今後も精進していきたいと思います。