力強い本市経済の復興に向けて
市民の皆様へ
東北地方太平洋沖地震の発生以来、20日が経過し、この間、市民の皆様には、大変なご苦労とご心配をおかけしておりますが、これまでの冷静な対応と避難者への支援をはじめ、復興に向けてのご理解とご尽力を賜り、深く感謝を申し上げます。
さて、物資の供給不足や全国的な自粛ムード、風評被害の中で、本市におきましても消費活動や様々なイベント、会合の中止などにより、飲食業、旅館業、食品製造業など多くの分野で経済活動が縮小しており、本市経済は極めて深刻な状況となっております。
こうした状況の中、会津若松商工会議所はじめ飲食業組合や温泉団体、旅館・ホテル組合など多くの業界団体から、地元小売業等の消費購買活動の活発化や、農産物の安全宣言による活用推進と飲食店等の積極的な利活用による地域経済の回復について、支援要望をいただきました。
市といたしましても、各種イベントや歓送迎会を、できるだけ早期に開催するよう全職員に要請したところであり、率先して地元での積極的な消費活動を促進して参りたいと考えております。
もとより被災をされた皆様の心情に配慮することは当然のことでありますが、こうした活動が地域の復興の力強い歩みに、つながっていくものと確信いたしております。
どうぞ市民の皆様におかれましても、会津の元気を取り戻すため、お一人おひとりが、これまでどおり地元での買い物や飲食などの消費活動を行っていただきたいと、切に願うものであります。
私は、こういう時だからこそ、市民が一丸となってこの未曾有の大災害に負けることなく、一日も早く市民生活の日常が戻り、ひいては本市経済が回復することによって、市民の安心・安全な生活を取り戻すことが不可欠であると存じます。
被災地の復興を願いながら、前向きに、心を一つにして、この苦境を乗り切っていくために、市民一人ひとりのご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
会津若松市長 菅家 一郎