今日の新聞紙上で、厚生労働省が私立保育所に勤める保育士の給与を4月から引き上げる方針を固めたそうです。
具体的な額は各施設が個別に決めることになるそうですが、最大月1万円程度の上乗せを見込んでいます。2012年度補正予算に計上する保育士確保対策費438億円の中から必要経費を捻出し、県に設置している「安心こども基金」の積み増しを行い、各保育所に運営費として支給する予定です。
確かに保育士さんの給与は、専門職でありながら十分な額を支給している施設は少ないと思います。これは保育園のみならず、福祉施設で働く職員に共通した問題だと思っています。今回は保育園のみで、わずかながらですが、給与アップにつながる施策に大賛成です。
福井市の合計特殊出生率はH22年度のデータでは全国平均1.39に対し、1.58と高いものの子供の数は減少傾向にあります。ただ高い共働き率、核家族世帯の増加、育児休業制度の定着などによる出産退職者が減少してきたため保育園への入所者は増加しています。特に0歳児からの入所を希望されるようになってきたため、保育士の負担が増加しています。また職員のスキルアップも喫緊の課題となってきています。待遇を改善して人材を確保し、保育サービスのさらなる充実が図られるようにしていきたいものです。