老人保健施設に勤務し、いろいろな方の話を聞いていて、利用者や家族は、本当に満足のいく介護を受けているのだろうか、職員は満足のいくサービスを提供できているのだろうか。施設によって利用料にも差があり、サービスの質も違っています。一方で現場で働く職員の勤務は厳しく、給与も他職種よりも低く、離職者も多い状態の中、もっと広いところから利用者、家族、職員を支えたいと思うようになりました。
一方地域のまちづくり活動をとおして、福井市のまちづくり施策が、実際に住む人たちの生活と合わないと感じました。細かな住民の要望は財政の問題、住民全員の同意が得られないなどの理由で、取り合ってもらえないこともありました。もっともっと住民が地域のことをしっかり言える、提案できる力をつける必要があると、思うようになりました。
11月末、地盤は地元岡保地区のみ、組織もなく、カバン(お金)もサラリーマンの私にはない状態からのスタートです。今の選挙制度では仕事を続けながらの活動は困難(何か月も休職)なため、職を辞しての活動でした。
12月、1月と雪が多く、あいさつに回るにも車では、駐車スペースもなく、交通の妨げになることもしばしばでした。こんな時に利用したのが、京福バス、えちぜん鉄道。電車は比較的定時運行、日中も30分毎にあり便利でしたが、駅からは徒歩で移動です。バスは路線によって使い勝手が悪く、遠回りだったり、乗り継ぎができなかったりと、市民の足とは言えませんでした。
座談会を17か所で開催し、私の思いと住民の皆さんの考え、意見を頂戴しました。地域によって最重要課題は少しずつ違っていましたが、少子化、高齢化、地域のバス交通、産業や治安など共通の言葉が多く聞かれました。このままでは福井はどんどん住みにくくなる、もっともっと良くしていかなければとの思いが強くなりました。
後援会事務所も原目町に移転し、支援してくださる方々が岡保周辺地区へ徐々に増えてきました。大震災により、選挙制度や議員、議会のありかたを含め、改めて考える機会をいただきました。
私は仕事や地域活動での経験をもとに、一般の市民の目線で福井市を見てきました。これからもその視点は変わらず、そして前を向いてしっかり市民の声、市民活動を支える、生かすことを一番に取り組んでいきたいと思います。福井市の課題は山積されており早急に取り組む事柄もあります。がんばります。