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野口英世博士をたたえるつどいが開催

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今日は野口英世青春広場 野口博士銅像前において第43回野口英世博士をたたえるつどいが開催されました。私は市長としてお祝いを申し上げて参りました。
会津が生んだ世界的な医学者であります野口英世博士は猪苗代の貧しい農家に生まれ、また、火傷で負った左手のハンデを見事に乗り越えられ、「志を得ざれば、再びこの地を踏まず」との決意のもと、まさに寝食を忘れ勉学に励み、弱冠二十歳の若さで医師の資格を得た努力と情熱の人であります。五十一歳という若さで、祖国から遠く離れたアフリカ、ガーナ・アクラの地で志半ばにして倒れるまで、世界中の人々の命を守るため、自らの生命を省みず細菌学の研究に没頭されました。
この間、国境を越え、そして自分の一生をかけて医学の発展に命を捧げられた博士の姿は、今日においてもなお、世界中の多くの人々が尊敬して止まないところであります。
そして、この野口博士の偉大な業績は千円札に博士の肖像画が採用され、さらには世界の平和と人類の繁栄に貢献することを目的として創設された「野口英世アフリカ賞」により、改めて、国内はもとより世界中に博士の偉業が広く知れわったところであり、私たち郷土を同じくする者にとりましては、大変喜ばしい出来事であります。
ここ会津には、このように貧しく身体に大きなハンデを持ちながらも、あきらめることなく、それをバネにして勉学に励み、素晴らしい業績を残された人がいたことを誇りにしております。
私はこの度の東日本大震災という大変厳しい時代であるからこそ、野口英世博士が示された尊い精神を胸に深く刻み、みんなが気持ちを一つにし、共に助け合い、支えが必要な人達に勇気を持って手を差し伸べて参らなければならないと思います。


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