私宛てメールを住所氏名覧を削除し全文をご紹介します。なお、この件に関連しましては、6月議会において一般質問の予定です。
5月上旬にメールさせていただいたものです
その後、教育総務課のわりがやさまという方からお電話をいただきました国や県の指導のもと、安全と考えられる棚倉町では通常通りの学校生活を送らせることができる、との見解についてお話いただき、結局のところ町としては特になにもしないというお答えでした
完全に納得できるわけではありませんでしたが、地方自治体としては仕方がないのだろうと思っていました。
その後、社川小学校の校長先生とも運動会のことなどについてお電話でお話させていただきました秋に延期することはできないのか、体育館の中で開催することはできないのか、校庭の表土の除去を行ってから開催することは考えていないのか、などお伺いしました。
秋に延期しないことについて、今よりも気温が高いこと、9月に先生の異動があること、今よりも状況が悪化している可能性が否定できないこと、などを理由に挙げられました体育館については、狭いので無理とのこと
表土除去については予算がないので今のところ考えていない、とはっきりおっしゃっていました。
そして、その他に、校庭で実施するにあたって、いろいろな配慮をしているとおっしゃいました午前中に短縮すること、幼稚園の子供たちのところにはテントをもうけること、土に直接触れるような競技はしないこと、それでもどうしても心配な場合は欠席してもよいこと、などあまりにも次から次へとお話されるので、こちらはそれ以上反論することもで きず、ただ、理解をして仕方がないとあきらめるよりほかありませんでした。
そして、5/14昨日運動会は開催されました
天気がよく乾燥していましたので、校庭を子供たちが走ると土ぼこりが舞い上ました。幼稚園の子供たちは半分くらいはマスクをしていましたが、小学校の生徒さんはほとんどマスクをしていませんでした。
今平均して社川小学校の校庭の放射線量は0.4マイクロシーベルト/hで、国が定めた基準の3.8マイクロシーベルト/hに比べると約1/9と低いので大丈夫と思いそうになりますが、今、国内外からこの基準はおかしいという声が上がり続けていますので、この値を信用するのは全く間違っています
日弁連、日本医師会、米国医師団体PSR、ドイツ、オーストラリア、IPPNW (核戦争防止国際医師会議),などによる声明、内閣参与の辞任、などから明らかです。
文部科学省「福島県内の学校・校庭等の利用判断における
暫定的な考え方」に対する日本医師会の見解
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20110512_31.pdf
http://e-shift.org/wp/wp-content/uploads/2011/05/
petition_20mSv_attachment.pdf
実際には、日本の科学者グループによる「提言」でも、放射線管理区域に相当する毎時0.6μSV以上の区域から子どもと妊婦を早急に避難させるよう政府に勧告しています。
社川小学校の校庭の0.4μSV/hという数値は、0.6と比べて十分安全だと言い切れますか。子供を持つ親御さんだったら、不安に思わずにはいられない数値ではないですか?
そして、普段の校庭と今の校庭と、数値が10倍違うわけですが、それはただ数値が違うということだけではありません以前の校庭には、放射性物質はなかった、存在していなかったのです自然放射線が降り注いでいただけで、校庭の表面に放射性セシウムや放射性ヨウ素などが存在していたのではありません今は決定的に違います。
校庭に放射性ヨウ素やセシウムがあるのです。
あるから、舞い上がって吸い込んでしまって、体の中からも被曝され続けるのです。外側からの外部被曝が0.4マイクロシーベルト/hだったとしても、それプラス、体の中からの被曝、内部被曝が加わるのです。
体の中に入ったとしても100日くらいで外に排出されるから心配ない、と報道されていますが、今は毎日どんどん放射性セシウムが福島第一原発から放出され続けていますし(それは今年いっぱい続くでしょうし)、3月からどかーんと放出されて飛ばされてきた放射性セシウムが校庭の土の上にあるわけですから、毎日新しく体の中に取り入れ続けてしまうので,内部被曝の影響は非常に大きくなると考えられます。
そんな場所で、子供たちは思いっきり走って思いっきり息をして、校庭に存在している放射性物質を体の中に吸い込んでしまいました。
運動会を楽しみにしている子供たちのためにやるんだ、と校長先生はおっしゃっていましたが、それとひきかえに子供の健康に不安の影をおとしていいのか、本当にそれでいいのか、、、運動会を終えて、一日を振り返ってみて、悔しくて悲しくて、親として何もできないこの現実に絶望していますせめて、校庭の表面の土を除去して、今そこにある放射性物質を取り除いてから、きれいな校庭で走らせてあげたかったと、思わずにいられません国や県の安全の声を鵜呑みにして、予算がないからとなにも対処をしないで子供たちに被曝をさせ続けて、5年後、10年後に、どんな影響が出てくるか、おそろしくはありませんか?
まわりのお母さんたちと話してみますと、みな不安を持っていますが、何も出来ずに悶々と悩んでいるのです。
福島市や郡山市やいわき市などでは国や県に対して福島第一原発の事故による放射能汚染から子どもたちを守るための要望を出すなど、動きが広がっています(http://skazuyoshi.exblog.jp/14771346/)が、国も県も、なかなか動こ
うとしません福島県教職員組合の声明と要請―線量の高い学校の休校・移転も提案http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/05/post-e9ea.html
文科省は表土入替え措置を止め、表土の除染を行うべき - 緊急要請と声明http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/05/post-ca8e.html
末端の庶民にはなにもできないだろう、と,たかをくくって、すぐには健康に影響はないからと外部被曝+内部被曝の恐ろしさをかくして、このまま汚染された土地でできるだけ通常の学校生活や市民生活を続けさせて、福島県民を被曝させ続けるのだろうと、そういうふうにしか見えません
安達地方の二本松市、本宮町、大玉村では、国の基準値より厳しく独自に基準値を決めて(年間10mSv)、全ての小中学校、幼稚園、保育所の表土除去を決定したそうですが、棚倉町でもぜひ独自の判断でもって表土除去などの対策をとっていただけないでしょうか。
予算がないからと言っている場合じゃありません。
今やらなければ、5年後、10年後に子供たちの甲状腺がんや白血病などが増える恐れがあります。
汚染したのは東電なのですから、表土除去費用は東電に請求するのが筋ではないでしょうか。
実際にそこにある放射性物質を除去しない限りは本当の安全はありませんまだこれからどんどん新しい放射性物質が飛んでくるのかもしれませんが、とりあえず3月の爆発で大量に飛んできた放射性物質を表土除去によって取り除くことでかなりの除染になると思います。
本当は学校の校庭だけじゃなく町全体の市街地も田畑も道路も皆一様に汚染されていますからすべて除染するにこしたことはないのですがそんなことは現実問題無理だと思いますので(でもできれば進めていただきたいと思いますが)、せめて放射能の影響を強く受けてしまう子供たちのために学校の除染を最優先にしていただきたいのです。
のばしのばしにしていると、これから梅雨の時期を迎え雨が降り、どんどん地
表から地中へとしみ込んでゆきますので、取り除きにくくなります。
今はまだ地表から数センチ削るだけで大部分の放射性物質が除去されるとのことです。今、決断していただきたいのです。
行われてしまった運動会はもう後悔しても仕方がありませんから、これからのことを考えていただきたいです。
いわき市のお母さんがたの声明を以下に添付しますが、同じように棚倉町に要望します。
まずは表土除去と施設の外壁の洗浄、そして、給食の安全確保、登下校時の安全のための服装の徹底の呼びかけ、などをお願いします。
子供たちの将来のことを思うと、親である自分にできることをやらなくてはと
強い思いに駆られてこういうメールを書く原動力となりました。
私一人のメールではありますが、大勢のお母さんたちが同じ思いでいることを察してお考えいただければ幸いです。
どうかお願いいたします。
●いわきアクション!ママの会の要望書は、以下の通りです。
いわき市長 渡辺敬夫殿
<要望の趣旨>
東京電力福島第一原子力発電所の事故による環境の汚染から大切な子供たちの健康を守るため、いわき市行政による子供たちへの手厚い対応を要望いたします。
①福島第一原子力発電所敷地内での事故処理のための無断のドライ及びウエットベントの禁止。ベントの6時間前には必ず学校、幼稚園、保育所、児童施設に連絡をすることを東京電力に厳しく申し入れることを実行してください。(無防備な子供たちの被ばくを防ぐため。家庭への連絡はそれぞれの施設から必ずすること。)
②学校、幼稚園、保育所、児童施設、それぞれに1台のガイガーカウンターの設置と、保護者が日々それらの施設での放射線量を確認できるしくみづくりを実行してください。
③子供の放射線許容量を非常事態の年間20ミリシーベルトではなく、平常時あるいはWHOの規定を参考にいわき市独自の規定を決定し、それに基づいての子供への様々な対応を実行してください。
④万が一の原発での爆発事故、爆発回避のための急なベントに備え、子供のための各施設でも、速やかに安定ヨウ素剤を服用し被ばくを防げるよう、各施設でのヨウ素剤の備えを実行してください。
⑤給食で使用する水および材料の産地と放射線量の情報を明確に公開し、言葉だけの安全ではなく、データーに基づいた安全と安心を子供たちと保護者に提供してください。
また、汚染された環境や行政の対応への不信から、弁当持参の希望者には、これを認め、選択の自由を認めてください。
⑥登下校時の安全のための服装の徹底の呼びかけを実行してください。マスク、レインコート、帽子の着用など家庭での呼びかけはもちろんですが、行政としての呼びかけを徹底してください。
⑦プール、運動会など季節ごとの行事への細かい注意と配慮を促がし、子供たちの被ばく量をこれ以上増やさない努力をしてください。
校庭の土の入れ替えなどの除染作業と施設の外壁の洗浄など、速やかに対応できるよう準備をしていてください。
⑧通学路の危険ゾーンである下水道泥水の線量チェックと、高い線量の泥水の除去作業を実行してください。
⑨国立がんセンター提案の放射線量測定バッジを高校生以下の子供たち一人に一つ配布してください。
子供たちは現在も非常に無防備に過ごしています。放射線への知識の不足や危機感の不足から将来、大きな病を抱えることがないように、今の環境を冷静に認識し、身を守ることを実感しながら暮らせるよう行政から子供たちへの対応として測定バッジを配布してください。
⑩様々な対応をしても、どうしても線量の高い0.6マイクロシーベルト以上の児童施設については閉鎖し、学童疎開を実行し、子供たちの命を守ってください。
私たちは、いわき市内在住の未成年の子供たちを持つ母として、今回の事故による環境汚染に大きな悲しみを感じています。
きれいな空気、大地、海に恵まれたいわきの土地での子育てが、原発事故以来、真逆の環境に一変してしまいました。汚染された空気や水の中で、深呼吸することもままならない環境の中で子供を育てることは大変に厳しい試練です。
この先、何年もの長きにわたって、この状況が続くことを思うと、その中で成長する子供たちの健康が心配でなりません。親として子供たちの心身の行く末に誠実に向きあい、ほんの少しでも良い方向に進んでいけるよう努力いたします。
そのような環境、状況の中、保護者のいない場所でも子供たちが安心して活動 できますよう、いわき市行政の手厚い対応をお願いいたします。